用語集
防水透湿メンブレン
液体の水を通しにくくしながら、衣服内の水蒸気を外へ移動させる薄い機能層。
別名: 防水透湿膜・メンブレン・waterproof breathable membrane
定義
防水透湿メンブレンは、レインウェアの表地と裏地の間などに配置され、液体の雨水を通しにくくしながら、衣服内で生じた水蒸気を外へ移動させる薄い機能層です。防水と透湿の両立を狙う素材ですが、発汗した汗を瞬時に消すものではなく、外気の湿度や温度、換気量によって体感が変わります。
主な種類
- 多孔質型 — 微細な孔を通して水蒸気を外へ逃がす構造です。空気や水蒸気の抜け方が着心地に影響します。
- 無孔質型 — 水蒸気を素材へ取り込み、内部で移動させて外側へ放出する構造です。しなやかさを持たせた設計もあります。
- 複合型 — 膜、コーティング、表地、裏地を組み合わせ、耐久性や肌離れ、運動性を調整します。
性能を読むときの注意
透湿性は試験方法によって測っている条件が異なります。たとえば、生地と吸湿剤の間に空気層を設ける方法と、生地を水へ直接触れさせる方法では数値の意味が同じではありません。メーカーの数値を比べるときは単位だけでなく試験法も確認し、ランニング用途では前ファスナーや脇の開口部による換気も含めて判断します。
活用シーン
防水透湿メンブレンは、雨にさらされる時間が長いランニングや、気温低下と風を同時に避けたい場面で役立ちます。一方、乾いた風だけを防ぎたい短時間の走行では、膜のない薄手のシェルのほうが熱を逃がしやすい場合があります。天候と運動強度に合わせて、防水性と通気性のどちらを優先するかを決めます。