用語集

自己効力感

特定の状況で必要な行動を自分は実行できると見込む心理学上の信念。

別名: セルフ・エフィカシー・セルフエフィカシー・self-efficacy

定義

自己効力感とは、特定の状況で必要な行動を自分は実行できると見込む信念です。単に自分の存在を肯定する自己肯定感とは異なり、「この課題に対して行動を始め、困難があっても続けられるか」という見通しに焦点があります。心理学者アルバート・バンデューラが社会的認知理論の中で示した概念で、運動では「忙しい日や疲れた日でも予定を調整して続けられる」という感覚として表れます。

主な形成要因

自己効力感は、次のような経験から育ちます。

  • 達成経験:自分で決めた小さな課題を実行し、できた事実を積み重ねる経験です。
  • 代理経験:自分に近い人が課題を達成する様子を見て、実行可能性を具体化する経験です。
  • 言語的説得:指導者や仲間から、行動可能性を支える具体的な助言を受けることです。
  • 生理・感情状態の解釈:息切れや緊張を即座に失敗と決めつけず、調整可能な反応として捉えることです。

ランニングでの活用例

ランニングでは、結果だけを目標にすると自己効力感が揺らぎやすくなります。たとえば「5kmを速く走る」だけでなく、「ウェアに着替える」「15分だけ外に出る」「会話できる強度で終える」といった行動単位を記録します。悪天候や疲労で予定を変えた日も、休息やウォーキングへの切り替えを計画の一部として扱えば、失敗ではなく調整の成功として残せます。

よくある誤解

自己効力感は、根拠なく「自分なら絶対できる」と思い込むことではありません。能力を過大評価するだけでは、実際の行動や運動パフォーマンスに結び付かない場合があります。現状に合った課題、実行後の振り返り、次回の微調整を組み合わせることで、現実的な見通しとして強くなります。

外部の定義