用語集
サルコペニア
加齢などに伴って骨格筋量と筋力または身体機能が低下する状態。
別名: 加齢性筋肉減少症・sarcopenia
定義
サルコペニアは、高齢期にみられる骨格筋量の低下に加え、筋力または歩行速度などの身体機能が低下する状態です。単に筋肉量だけを見るのではなく、握力、歩行能力、骨格筋量を組み合わせて評価します。活動不足、疾患、栄養不良は加齢とともに重要な危険因子です。
主な評価要素
- 筋力:握力や膝伸展筋力を使って、力を発揮する能力を確認します。
- 筋肉量:四肢骨格筋量や骨格筋量指数などから、体格に対する筋量を評価します。
- 身体機能:通常歩行速度、最大歩行速度、立ち上がり動作などを確認します。
- 生活への影響:転倒、骨折、移動制限、日常生活の自立度低下につながる可能性を見ます。
運動との関係
運動介入は、四肢骨格筋量、膝伸展筋力、通常歩行速度、最大歩行速度の改善に役立つ可能性があります。有酸素運動は心肺体力やミトコンドリアに関わる適応を促し、レジスタンストレーニングは筋力と筋機能へ直接的な刺激を与えます。高齢者では一方だけに偏らず、有酸素性運動、筋力トレーニング、バランス運動を組み合わせる考え方が重要です。
シニアランナーが注意する点
走れることと、筋力低下がないことは同義ではありません。持久走を継続できても、握力、下肢筋力、歩行速度、体重や食事量の変化を合わせて見る必要があります。転倒歴、整形外科的な痛み、持病の悪化、急な体重減少がある場合は、走行距離を増やす前に医療機関や運動指導の専門家へ相談する判断が優先されます。