用語集
神経筋疲労
長時間運動によって神経から筋への指令と筋肉の応答が低下し、力を出しにくくなる状態です。
別名: 神経筋性疲労・neuromuscular fatigue
定義
神経筋疲労は、長時間運動によって神経から筋肉への指令や、刺激を受けた筋肉の応答が低下し、同じ動きを再現しにくくなる状態です。マラソンでは着地衝撃の反復や筋線維への負担が重なり、終盤のストライド低下やフォームの崩れとして現れます。
主な兆候
- 脚の反応低下:意識して動かそうとしても接地から蹴り出しまでが遅れます。
- フォームの変化:上体が落ち、歩幅や腕振りが普段と変わります。
- 局所的な張り:ふくらはぎ、太もも、臀部などに強い張りや力の入りにくさが出ます。
- ペース維持困難:呼吸に余裕があっても目標ペースを保てない場合があります。
30kmの壁との関係
神経筋疲労はグリコーゲン不足とは別の経路で30kmの壁へ関わります。糖質を補給しても、長時間の着地で筋出力が落ちていればすぐには元のペースへ戻りません。そのため、後半失速の対策は補給だけでなく、ロング走、筋力トレーニング、下りを含むコースへの準備、序盤の負荷管理まで含めます。
レース中の判断
フォームの乱れが小さい段階では、速度を下げ、歩幅を狭め、腕振りと姿勢を整えます。鋭い痛み、片側だけの強い痛み、接地できないほどの症状がある場合は、単なる疲労として走り続けず、コース上の救護へ相談します。