用語集

筋タンパク質合成

アミノ酸を材料にして筋肉のタンパク質を新しく組み立てる代謝過程。

別名: MPS・筋合成・muscle protein synthesis

定義

筋タンパク質合成(MPS)は、食事で得たアミノ酸などを材料にして、骨格筋のタンパク質を新しく組み立てる代謝過程です。運動後の修復と適応に関わり、筋タンパク質分解との長期的な差が筋肉量の維持や増減を左右します。

主な構成要素

  • 材料:食事由来の必須アミノ酸を含むアミノ酸が使われます。
  • 運動刺激:レジスタンストレーニングだけでなく、有酸素運動後にも合成反応が高まる研究があります。
  • 組織の再構築:運動で生じた負荷に適応するため、筋原線維などのタンパク質が更新されます。
  • 分解とのバランス:合成が起きても、長期間にわたり分解が上回れば筋肉量は減少し得ます。

ランナーの活用

有酸素運動後にも筋タンパク質合成は起こるため、「走ることは分解だけを起こす」という説明は正確ではありません。2022年のシステマティックレビューでは、有酸素運動や高強度インターバルトレーニング後に、混合筋および筋原線維タンパク質の合成が増えた研究が多数を占めました。ランナーは一回の運動直後だけで判断せず、一日全体の栄養、筋力刺激、睡眠を含む回復過程を整える必要があります。

よくある誤解

  • 誤解:筋タンパク質合成は筋トレ後だけに起こります。 有酸素運動後にも組織再構築を支える合成反応が確認されています。
  • 誤解:一度の栄養補給で筋肉量が決まります。 筋肉量は日々の合成と分解の積み重ねで変化します。