用語集
マルチパス
衛星電波が建物や地形で反射し、複数経路から届くことで測位を乱す現象。
別名: マルチパス誤差・電波反射・multipath
Definition
マルチパスは、衛星からの電波が受信機へ直進するだけでなく、ビルや山などで反射して複数の経路から届く現象です。反射波は直接波より遅れて到着するため、受信機が衛星までの距離を実際より長く見積もり、位置や軌跡をずらす原因になります。
起きやすい環境
- 高層ビル街:直接波が遮られ、壁面で反射した信号を拾いやすくなります。
- 山あいや崖沿い:地形が上空を狭め、反射経路を増やします。
- 橋や壁の近く:大きな構造物が信号の経路を変えます。
- 低仰角の衛星:横方向から届く信号ほど障害物の影響を受けやすくなります。
ランニング記録への影響
マルチパスで位置点が道路の反対側へ飛ぶと、ウォッチは実際に走っていない横移動まで距離に加える場合があります。逆に、記録アルゴリズムが外れ値を強く平滑化すると、曲がり角を短く結んで距離を少なく見積もることもあります。軌跡の形と総距離を一緒に見ることが、原因の切り分けに役立ちます。