用語集
腸脛靭帯症候群
膝の曲げ伸ばしを繰り返すランナーに多く、走行中に膝外側の痛みが生じるオーバーユース障害。
別名: 腸脛靭帯炎・ランナー膝・ITBS・iliotibial band syndrome
定義
腸脛靭帯症候群(腸脛靭帯炎、ITBS)は、ランニングで膝の曲げ伸ばしを繰り返したときに、膝の外側へ痛みが生じるオーバーユース障害です。走り始めは無症状でも、距離が延びるにつれて鋭い痛みが現れる場合があります。使い過ぎに加え、坂道、走行量の急増、股関節周囲の機能などを合わせて評価します。
起こりやすい場面
- 距離を急に延ばした週:組織の適応より負荷の増加が先行します。
- 下り坂の反復:膝の曲げ伸ばしが増え、外側の症状が出やすくなります。
- 同じ方向の周回:傾いた路面やトラックの反復で左右差が生じます。
- 既往歴がある場合:痛みが消えても、元の負荷へ一気に戻すと再発しやすくなります。
対応の考え方
走行中に膝外側の痛みが強くなる場合は、その日のランを中止します。初期対応では負荷を下げ、症状の変化を確認します。復帰時には平坦な路面と短い時間から始め、距離と速度を別々に戻します。シューズだけでの解決を期待せず、走行量、路面、股関節周囲の筋力、フォームをまとめて点検します。