用語集
高張食塩水
血液より高いナトリウム濃度を持ち、症候性の急性低ナトリウム血症で医療者が用いる食塩水です。
別名: 3%食塩水・高張NaCl溶液・hypertonic saline
定義
高張食塩水は、血液より高い濃度のナトリウムを含む食塩水で、意識変化やけいれんを伴う急性低ナトリウム血症に対して医療者が用いる治療薬です。運動関連低ナトリウム血症では、症候性の重症例に3%食塩水を少量ずつ投与する方法が推奨されています。
主な特徴
- 目的:血中ナトリウム濃度を管理しながら上げ、脳浮腫による神経症状の改善を図ります。
- 濃度:持久系競技後の症候性例では3%食塩水が治療選択肢になります。
- 管理:投与量と反応を医療者が確認し、過度に速い補正を避けます。
- 通常の飲料との違い:スポーツドリンクや塩タブレットを自己判断で摂ることとは目的も濃度も異なります。
使用上の注意
高張食塩水はレース参加者が携帯して自己投与するものではありません。運動後の頭痛や吐き気には脱水、熱中症、胃腸障害など別の原因もあり、症状だけで治療を選ぶのは危険です。意識障害、けいれん、呼吸異常があれば救急要請を優先し、飲水や塩分の追加で様子を見ません。