用語集
フィットネス疲労理論
トレーニング後の体力向上と一時的な疲労を別々に捉え、その差からパフォーマンス変動を説明するモデル。
別名: フィットネス・疲労理論・Fitness–Fatigue Model・Fitness-Fatigue Model
定義
フィットネス疲労理論は、トレーニングがもたらす比較的長い体力向上と、直後に強く現れる一時的な疲労を別々に捉え、両者の差からその時点のパフォーマンスを説明するモデルです。練習直後の記録低下を「能力が落ちた」と即断せず、負荷と回復の時間差として読むために使います。
主な構成要素
- フィットネス:トレーニングを積み重ねることで徐々に蓄積するプラスの適応です。
- 疲労:強い練習の直後に増え、短期的な走力を覆い隠すマイナスの反応です。
- 時間差:疲労とフィットネスは同じ速さで変化しないため、休養後に記録が上向く場合があります。
- トレンド:一回の数値ではなく、数週間から数か月の負荷・体調・走力の推移を合わせて読みます。
活用シーン
高強度練習の翌日にペースが落ちても、すぐに刺激を追加せず、睡眠、主観的疲労、安静時心拍数などの変化を確認します。レース前は練習量を調整し、積み上げたフィットネスを保ちながら疲労を減らすテーパリングの考え方へつながります。ただし、モデルは将来の記録を正確に保証する式ではなく、負荷と回復を整理する枠組みとして扱います。