用語集
耐久撥水加工
生地表面の水滴を玉状にして転がりやすくし、表地が水を含むのを遅らせる処理。
別名: DWR・耐久撥水・durable water repellent
定義
耐久撥水加工(DWR)は、テクニカルウェアの表面へ薄い撥水層を設け、水滴を玉状にして転がりやすくする処理です。表地が水を吸って重く冷たくなるのを遅らせ、着用時の快適性を保つ助けになりますが、防水膜そのものではありません。撥水が落ちても内側の防水膜が機能している場合があります。
働きと限界
- 水滴をはじく — 表面エネルギーを下げ、水が生地へ広がって染み込みにくい状態を作ります。
- 濡れによる不快感を減らす — 表地が水を含みにくい間は、冷たさや張り付き感を抑えやすくなります。
- 永久ではない — 皮脂、汚れ、摩擦、洗濯の影響を受け、水滴が玉にならなくなることがあります。
- 防水とは別機能 — 縫い目や生地構造が防水でなければ、撥水加工だけで本降りを防ぐことはできません。
手入れ
水滴が表面で玉にならず広がるようになったら、製品の洗濯表示とメーカーの手順を確認します。汚れを落とした後、対応製品では乾燥や熱処理で撥水を再活性化し、回復しない場合はスプレー式または洗濯投入式の撥水剤を使います。素材ごとに指定が異なるため、温度や方法を自己判断で統一しません。
ランニングでの見方
小雨をはじくウインドシェルでも、耐久撥水加工があるだけならレインウェアとは区別します。購入時は「撥水」という表示だけでなく、防水透湿層、縫い目の処理、フード、開口部の設計を確認します。雨の中で走る場合は、表面の水玉だけでなく、内部の汗を逃がす換気とレイヤリングも同時に考えます。