用語集
心肺体力
酸素を取り込み、運び、活動する筋肉で利用して長時間動き続けるための総合的な能力。
別名: 全身持久力・心肺持久力・cardiorespiratory fitness
定義
心肺体力は、肺で酸素を取り込み、心臓と血液で運び、活動する筋肉で利用して、長時間身体を動かす能力です。運動生理学では最大酸素摂取量(VO2max)や最高酸素摂取量(VO2peak)を代表的な指標として評価します。心臓だけ、肺だけの強さではなく、酸素の取り込みからエネルギー産生までを含む全身の総合力です。
主な構成要素
- 酸素の取り込み:肺を通じて外気から酸素を体内へ取り込みます。
- 酸素の運搬:心臓のポンプ機能と血液循環が、取り込んだ酸素を全身へ届けます。
- 筋肉での利用:活動筋が酸素を使い、糖や脂肪から運動に必要なエネルギーを産生します。
- 継続能力:同じ身体活動をより余裕を持って続けられるかに表れます。
ランニングでの捉え方
ランニングを始めた直後の息苦しさだけで心肺体力の変化を判断するのは適切ではありません。ペース、気温、睡眠、疲労でも呼吸の感じ方は変わるためです。数週間にわたり同じコースや同程度の自覚的運動強度を比べ、会話の余裕、走れる時間、終了後の回復、安静時の体調をまとめて観察すると、日常での変化を捉えやすくなります。
高めるための目安
有酸素性身体活動を継続することが基本です。厚生労働省の情報シートでは、1回30分、週3回以上、最高酸素摂取量の50〜75%程度、主観的には「ややきつい」と感じる程度が維持・向上の目安として示されています。一方、持久性トレーニング研究のレビューでは、VO2max向上の最低閾値として強度40〜50%、1回20〜30分、週2〜3回、期間は数週間が示されています。初心者はこれらを一度に達成しようとせず、歩行を交えながら継続可能な負荷へ調整します。