用語集

アルギニンバソプレシン

腎臓での水の再吸収を調節し、運動時の過剰分泌が水分貯留に関わるホルモンです。

別名: バソプレシン・抗利尿ホルモン・AVP・arginine vasopressin

定義

アルギニンバソプレシン(AVP)は、腎臓での水の再吸収を促し、体内の水分排出を調節するホルモンです。通常は血液が薄まると分泌が抑えられますが、長時間運動では痛み、吐き気、低血糖、体液量の変化などの刺激で分泌が続く場合があります。

運動中の主な作用

  • 水分保持:腎臓の集合管で水の再吸収を促し、尿として出る水を減らします。
  • 非浸透圧性分泌:血液の濃さ以外の運動ストレスでも分泌が続く場合があります。
  • 過剰飲水との組み合わせ:必要量を超える飲水と重なると、血中ナトリウム濃度が希釈されやすくなります。
  • 個人差:同じ飲水量でも、分泌反応や発汗量により水分を排出できる量は変わります。

ウルトラマラソンでの意味

長時間走では、給水所を通るたびに予定量を機械的に飲む一方で、アルギニンバソプレシンによって水の排出が抑えられることがあります。この組み合わせが運動関連低ナトリウム血症の中心的な機序です。塩分補給だけで水分の過剰を相殺できるとは限らないため、口渇、体重変化、尿量、症状を合わせて判断します。