ワールドメジャーズマラソンに挑戦する

ワールドマラソンメジャーズ(WMM)でSix Star Finisherを目指すランナーのための完全ガイド。東京・ボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・ニューヨークの各大会の特徴、エントリー方法、費用、戦略を詳しく解説します。
ワールドメジャーズマラソンに挑戦する:Six Star Finisherへの道
ワールドマラソンメジャーズ(World Marathon Majors、略称WMM)は、世界で最も権威あるマラソン大会の総称です。東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティの6大会を完走すると「Six Star Finisher」の称号が与えられ、多くのランナーにとって究極の目標となっています。2025年からはシドニーマラソンも加わり、7大会体制となりました。
この記事では、ワールドマラソンメジャーズへの挑戦を考えているランナーに向けて、各大会の特徴、エントリー方法、Six Star達成までの戦略を詳しく解説します。
ワールドマラソンメジャーズとは
ワールドマラソンメジャーズは、2006年にボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティの5大会でスタートしました。その後、2013年に東京マラソンが加わり、2025年にはシドニーマラソンが7番目の大会として参加しています。

RunRepeatの統計によると、2025年末時点で全世界で24,000人以上がSix Star Finisherを達成しています。日本人ランナーも2024年4月末時点で441人が達成しており、年々その数は増加しています。
Six Star Finisherの特徴的なデータとして、以下が報告されています:
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| Six Star達成者数(2025年末) | 24,000人以上 |
| 日本人達成者数(2024年4月末) | 441人 |
| 達成までの平均年数 | 7.4年 |
| 平均完走タイム | 4時間03分05秒 |
| 平均年齢 | 50歳6ヶ月 |
| 最多達成国 | アメリカ(6,318人) |
注目すべきは、Six Star取得に特定のタイム基準は不要という点です。各大会を公式に完走すれば、タイムに関係なくSix Starメダルを獲得できます。これは、速さではなく「挑戦すること」「完走すること」に価値を置くWMMの理念を反映しています。
7大会の特徴と開催時期
各大会には独自の特徴があり、戦略的に参加順序を決めることが重要です。World Marathon Majors公式サイトの情報をもとに、各大会を紹介します。

東京マラソン(3月開催)
日本のランナーにとって最も参加しやすい大会です。新宿都庁前をスタートし、東京駅前でゴールする都心コースは、高低差が少なく初めてのメジャーズ挑戦に最適です。沿道の応援も日本らしく熱心で、エイドステーションの充実度も世界トップクラス。詳しいマラソン準備についてはフルマラソン完走ガイドをご覧ください。
ボストンマラソン(4月開催)
世界最古の年次マラソンであり、唯一タイム資格が必要な大会です。前半の下り坂と後半の登り(特に有名なハートブレイクヒル)が特徴的なコースで、ペース配分が重要です。上級者向けトレーニング法で坂道対策を学びましょう。
ロンドンマラソン(4月開催)
HISスポーツイベントセクションによると、ロンドンマラソンはWMMの中でも出場のハードルが最も高い大会として知られています。抽選倍率が非常に高く、チャリティ枠やツアー参加が現実的な選択肢となります。タワーブリッジを渡る景観は圧巻です。
ベルリンマラソン(9月開催)
世界最速のコースとして知られ、数多くの世界記録がここで生まれています。フラットなコースで自己ベストを狙いやすく、スピードトレーニング完全ガイドで準備すれば、タイム更新も夢ではありません。ブランデンブルク門へのフィニッシュは感動的です。
シカゴマラソン(10月開催)
比較的抽選倍率が低く、海外メジャーズ初挑戦におすすめの大会です。フラットで走りやすいコースですが、超高層ビル群による日向と日陰の寒暖差に注意が必要です。シカゴの街並みを楽しみながら走れる魅力的なコースです。
ニューヨークシティマラソン(11月開催)
5つの行政区を走り抜ける大規模な大会で、沿道の応援は世界一とも言われています。スタテンアイランドからセントラルパークまで、起伏のあるコースは体力を必要としますが、ニューヨークの街を体感できる特別な経験です。
シドニーマラソン(9月開催)※2025年から追加
2025年からWMMに加わった最新の大会です。オペラハウスやハーバーブリッジを望む美しいコースが特徴で、南半球での開催のため季節が逆転することに注意が必要です。
エントリー方法と参加資格
tomo.runの解説によると、WMMへのエントリー方法は主に3種類あります。

1. 一般抽選エントリー
最も一般的な方法ですが、大会によって当選確率が大きく異なります。東京マラソンは10倍以上の倍率、ロンドンマラソンはさらに高倍率です。一方、シカゴマラソンは比較的当選しやすいとされています。
| 大会 | 抽選難易度 | 備考 |
|---|---|---|
| 東京 | 高 | 日本人枠あり |
| ボストン | - | 抽選なし(タイム資格必須) |
| ロンドン | 非常に高 | 最難関 |
| ベルリン | 高 | 人気上昇中 |
| シカゴ | 中 | 比較的当選しやすい |
| ニューヨーク | 高 | 複数回落選で当選確率上昇 |
| シドニー | 中 | 新規参入で狙い目 |
2. タイム資格(クオリファイングタイム)
ボストンマラソンは必須、他の大会でも確実に出場権を得られる方法です。年齢・性別によって基準タイムが設定されており、公認大会での記録が必要です。基準タイムの達成には、計画的なトレーニングが欠かせません。ランナーのための栄養学も参考に、総合的な準備を進めましょう。
3. 公認ツアー参加
節税診断でも紹介されているように、旅行代理店が企画する公認マラソンツアーに参加する方法です。費用は高額になりますが、エントリー確約で宿泊・移動も手配されるため、海外マラソン初心者には安心です。クラブツーリズムやHISなどが主要なツアーを提供しています。
Six Star達成への戦略的アプローチ
平均7.4年かかるSix Star達成を効率的に進めるための戦略を紹介します。
ステップ1:国内からスタート
まずは東京マラソンへの挑戦をおすすめします。言語の壁がなく、時差もないため、海外大会に向けた良い練習になります。ランニング初心者ガイドから始めて、着実にステップアップしましょう。
ステップ2:当選しやすい大会を優先
シカゴマラソンや新規参入のシドニーマラソンは比較的エントリーしやすい傾向にあります。毎年複数の大会に応募し、当選したら参加するという戦略が効果的です。
ステップ3:ボストン資格を目指す
唯一タイム資格が必要なボストンマラソン。ベルリンの高速コースで自己ベストを狙い、ボストン参加資格を獲得する流れが効率的です。メンタルトレーニングで精神面も強化しましょう。
ステップ4:難関ロンドンへの挑戦
最後の壁となりやすいロンドンマラソン。チャリティ枠(寄付金を集めて参加)やツアー参加も視野に入れ、諦めずに挑戦を続けることが重要です。
海外マラソン参加の準備
海外大会参加には、レース以外の準備も重要です。
渡航・宿泊の手配
人気大会周辺のホテルはすぐに埋まるため、エントリー確定後すぐに予約することをおすすめします。会場近くの宿は移動のストレスを減らし、当日のパフォーマンスにも影響します。
時差対策
特にアメリカ大会は時差が大きいため、1週間前には現地入りするか、日本での生活リズムを調整しておきましょう。様々な環境でのランニングも参考にしてください。
体調管理
長時間のフライトによる疲労、食事の違いなど、海外ならではの体調変化に注意が必要です。ランナーのリカバリー戦略で回復方法を学び、ランニング障害予防と回復でケガ対策も万全にしましょう。
持ち物チェック
慣れた補給食やサプリメントは現地で手に入らない可能性があるため、日本から持参することをおすすめします。ランニングギア完全ガイドを参考に、必要な装備を確認しましょう。
費用の目安と計画
Six Star達成には、相応の費用が必要です。ランニングの経済学も参考に、計画的に資金を準備しましょう。
| 項目 | 1大会あたりの目安 |
|---|---|
| エントリー費 | 15,000〜40,000円 |
| 航空券(海外) | 100,000〜200,000円 |
| 宿泊(3〜5泊) | 80,000〜200,000円 |
| 現地交通・食事 | 30,000〜50,000円 |
| 1大会合計 | 225,000〜490,000円 |
東京マラソン以外の5大会を海外遠征として考えると、総額150〜250万円程度が必要になります。ツアー参加の場合はさらに高額になりますが、手配の手間が省けるメリットがあります。
Six Starを目指す仲間との交流
WMM挑戦は長い旅路です。同じ目標を持つ仲間との交流は、モチベーション維持に大きく貢献します。
コミュニティへの参加
ランニングコミュニティとイベントで紹介しているように、ランニングクラブやSNSグループに参加することで、情報交換や励まし合いができます。Six Star達成者から直接アドバイスをもらえることもあります。
体験談の共有
自分の挑戦記録をブログやSNSで発信することで、同じ目標を持つランナーとつながることができます。また、将来のSix Star挑戦者の参考にもなります。
まとめ:一生の思い出となる挑戦
ワールドマラソンメジャーズへの挑戦は、単なるマラソン完走以上の価値があります。世界各地の文化に触れ、同じ目標を持つ世界中のランナーと出会い、自分自身の限界に挑戦する経験は、一生の宝物となるでしょう。
Six Star Finisherの平均年齢が50歳6ヶ月というデータは、この挑戦に年齢制限がないことを示しています。シニアランナーのためのガイドにあるように、いつ始めても遅くはありません。
まずはフルマラソン完走ガイドでマラソンの基礎を固め、ランニングライフスタイルとして走ることを生活に取り入れながら、ワールドマラソンメジャーズという壮大な目標に向かって一歩を踏み出しましょう。
世界6つ(+1)の都市があなたの完走を待っています。
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