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DIYランニング補給食の作り方

公開日:2026年2月4日更新日:2026年2月6日
DIYランニング補給食の作り方

市販品の7分の1のコストで作れる自作エナジージェルの作り方を解説。粉飴(マルトデキストリン)を使った基本レシピから、デーツやはちみつを使ったナチュラルジェル、エネルギーバーまで、ランナーのための手作り補給食を紹介します。

DIYランニング補給食の作り方:自作エナジージェルで賢くコストを抑える

マラソンやトレイルランニングでは、補給食がパフォーマンスを左右する重要な要素です。しかし、市販のエナジージェルは1本300円以上するため、練習やレースで頻繁に使用すると出費がかさんでしまいます。そこで注目されているのが自作補給食です。市販のエナジージェルが1本60gあたり約320円なのに対し、自作ジェルなら同量で約46円と、7分の1以下のコストで作ることができます。この記事では、ランナーのための自作補給食の作り方を詳しく解説します。

自作補給食のメリットとデメリット

補給食を自作することには、多くのメリットがあります。ランナーの栄養学を理解した上で自分に合った補給食を作ることで、パフォーマンスを最大化できます。

自作補給食のメリットとデメリット - illustration for DIYランニング補給食の作り方
自作補給食のメリットとデメリット - illustration for DIYランニング補給食の作り方

メリット

自作補給食の最大のメリットは圧倒的なコスト削減です。マラソンのトレーニングでは、週に複数回のロング走でジェルを消費します。月に10本以上使用するランナーも珍しくなく、年間で数万円の出費になることもあります。自作すれば、同じ量を1/7のコストで賄えます。

また、成分を自分でカスタマイズできるのも大きな利点です。市販品には人工甘味料や保存料が含まれることがありますが、自作なら添加物なしで自分好みの味と栄養バランスに調整可能です。胃腸が敏感なランナーにとっては、体に合った材料だけで作れることが大きなメリットとなります。

デメリット

一方で、デメリットも理解しておく必要があります。保存期間が短いことが最大の課題で、市販品のように常温で長期保存することは難しく、基本的に冷蔵保存で数日以内に使い切る必要があります。

また、レース当日の携帯性も考慮が必要です。市販のジェルパッケージは開封しやすく設計されていますが、自作品を入れる容器は自分で用意する必要があります。ソフトフラスクボトルなど、適切な容器選びが重要になります。

比較項目市販エナジージェル自作エナジージェル
コスト(60gあたり)約320円約46円
保存期間1〜2年冷蔵で3〜7日
カスタマイズ性低い高い
携帯性優秀工夫が必要
添加物含まれる場合ありなし
準備の手間不要必要

粉飴(マルトデキストリン)を使った基本のエナジージェル

最も一般的で簡単な自作ジェルの材料は粉飴(マルトデキストリン)です。マルトデキストリンはトウモロコシなどのでんぷんを発酵させて作られた糖質で、スポーツ用品店やドラッグストア、ネット通販で簡単に入手できます。

粉飴(マルトデキストリン)を使った基本のエナジージェル - illustration for DIYランニング補給食の作り方
粉飴(マルトデキストリン)を使った基本のエナジージェル - illustration for DIYランニング補給食の作り方

基本レシピ

材料(約380kcal分)

  • 粉飴(マルトデキストリン):100g
  • 水:80ml
  • 塩:少々(電解質補給のため)

作り方

  1. 清潔な容器に粉飴を入れる
  2. 水を少しずつ加えながら混ぜる
  3. ダマがなくなるまでよく撹拌する
  4. 塩を加えて味を調整する
  5. ソフトフラスクに移して完成

この基本配合で100gのマルトデキストリンから約380kcalのエネルギーが摂取可能です。濃度を調整することで、好みの粘度に仕上げることができます。ジェル状にしたい場合は水を少なめに、ドリンクとして摂取したい場合は水を多めにしましょう。

BCAAやカフェインの追加

基本レシピにアレンジを加えることで、市販品に負けない機能性を持たせることができます。

BCAAを追加する場合

アミノ酸(BCAA)を加えると筋肉の分解を予防する効果が期待できます。BCAA粉末を付属スプーン1〜2杯加えましょう。長時間のランニングでは筋肉の分解が進むため、リカバリー戦略の一環としてBCAAの摂取は有効です。

カフェインを追加する場合

カフェインを入れると集中力やパフォーマンスの向上が期待できます。カフェイン錠剤を砕いて加えるか、濃いめのコーヒーを水の代わりに使用する方法があります。ただし、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。

天然素材を使ったナチュラルエナジージェル

人工的な糖質を避けたい方には、デーツやはちみつ、メープルシロップなどの天然素材で作るナチュラルジェルがおすすめです。胃腸への負担が少なく、自然な甘さで摂取しやすいのが特徴です。

デーツベースのジェル

材料(約200kcal分)

  • デーツ(種抜き):4個
  • メープルシロップまたははちみつ:1/2カップ
  • レモン汁:大さじ1
  • 塩:少々
  • チアシード:小さじ2(オプション)

作り方

  1. デーツをフードプロセッサーで細かくする
  2. メープルシロップ、レモン汁、塩を加える
  3. 滑らかになるまでブレンドする
  4. チアシードを加えて混ぜる
  5. 容器に移して冷蔵保存

チアシードを加えることで食物繊維が増え、エネルギーの持続性が向上します。ただし、レース直前の摂取は消化に時間がかかるため避けましょう。

はちみつレモンジェル

材料

  • はちみつ:大さじ4
  • レモン汁:大さじ1
  • 塩:少々

はちみつとレモンを混ぜるだけのシンプルなレシピです。フルマラソンの補給にも使用でき、胃腸が敏感な方でも摂取しやすいのが特徴です。

自作エネルギーバーの作り方

ジェル以外にも、グラノーラやマシュマロ、バターを使ったエネルギーバーも簡単に自作できます。長時間トレイルランニングウルトラマラソンでは、ジェルだけでなく固形の補給食も必要になります。

自作エネルギーバーの作り方 - illustration for DIYランニング補給食の作り方
自作エネルギーバーの作り方 - illustration for DIYランニング補給食の作り方

基本のグラノーラバー

材料(8本分)

  • グラノーラ:200g
  • マシュマロ:100g
  • バター:30g
  • ドライフルーツ:50g
  • ナッツ:50g

作り方

  1. バターとマシュマロを弱火で溶かす
  2. グラノーラ、ドライフルーツ、ナッツを加えて混ぜる
  3. クッキングシートを敷いたバットに押し付けるように広げる
  4. 冷蔵庫で1時間以上冷やし固める
  5. 好みの大きさにカットして完成

1本あたり約150〜200kcalのエネルギーが摂取でき、スピードトレーニング後の補給としても最適です。

ピーナッツバターエネルギーボール

材料(10個分)

  • オートミール:100g
  • ピーナッツバター:大さじ4
  • はちみつ:大さじ2
  • チョコチップ:30g

作り方

  1. すべての材料をボウルで混ぜ合わせる
  2. 10等分にして手で丸める
  3. 冷蔵庫で30分以上冷やして完成

2時間以上の運動では、4:1の炭水化物対タンパク質比率が推奨されており、ピーナッツバターを使うことでこの比率に近づけることができます。

自作補給食の携帯方法と保存

自作補給食を実際のランニングで使用するためには、適切な携帯方法と保存方法を知っておく必要があります。ランニングギアとして専用の容器を用意することで、より快適に補給できます。

おすすめの携帯容器

容器タイプ特徴おすすめ用途
ソフトフラスク(150ml)柔軟で絞り出しやすいジェル状補給食
シリコンボトル洗いやすく繰り返し使用可能練習用
再封可能パウチ軽量で使い捨て可能レース用
小分け容器100均で入手可能エネルギーバー

ソフトフラスクボトルに入れることで携帯性が向上します。レースでは使い切りの再封可能パウチが便利ですが、練習ではシリコンボトルなど繰り返し使えるものがコスト的にも環境的にもおすすめです。

保存上の注意点

自作補給食は保存料を含まないため、以下の点に注意が必要です。

  • 冷蔵保存が基本:作成後は必ず冷蔵庫で保存
  • 保存期間は3〜7日:早めに使い切る
  • レース前日に作成:新鮮な状態で使用
  • 高温を避ける:夏場のランニングでは保冷対策を

補給タイミングと量の目安

効果的な補給食の摂取には、適切なタイミングと量が重要です。自作補給食でも市販品と同様の補給戦略が適用できます。

補給の基本ルール

  • 30〜45分ごとに補給エネルギー切れを防ぐ
  • 1回あたり100〜150kcal:消化器官への負担を軽減
  • 水と一緒に摂取:吸収を促進
  • レース前に必ず試す:本番で初めて使わない

特に5km・10kmレースでは補給の必要性は低いですが、ハーフマラソン以上の距離では計画的な補給が必要になります。

トレーニング別の補給目安

練習内容時間推奨補給量
ショートラン(10km以下)〜60分不要
ミドルラン(15〜20km)60〜90分100〜200kcal
ロング走(25km以上)90分以上200〜400kcal
ウルトラ練習3時間以上300〜600kcal

自作補給食を活用したトレーニング計画

自作補給食は、日々のトレーニングで積極的に活用することで、本番でのパフォーマンスを最大化できます。メンタルトレーニングと同様に、補給も練習することが重要です。

補給トレーニングのポイント

  1. 週1回のロング走で必ず試す:胃腸を補給に慣らす
  2. 複数のレシピを試す:自分に合ったものを見つける
  3. 補給のタイミングを記録:最適な頻度を把握
  4. レースペースでの補給も練習:本番を想定した練習

筋力トレーニングとの組み合わせも重要で、筋トレ後には糖質とタンパク質を含む補給食を摂取することで、リカバリーを促進できます。

まとめ:賢く自作して補給食のコストを削減しよう

自作補給食は、コスト削減カスタマイズ性の両方を兼ね備えた優れた選択肢です。特に粉飴(マルトデキストリン)を使った基本レシピは、市販品の1/7以下のコストで同等のエネルギー補給が可能です。

天然素材を使ったナチュラルジェルや、長距離用のエネルギーバーなど、目的に応じてレシピを使い分けることで、より効果的な補給が実現できます。

ただし、保存期間の短さや携帯方法には工夫が必要です。レース本番で使用する前に、必ずトレーニングで十分に試してから本番に臨みましょう。ランニング障害の予防と同様に、適切な補給は長く健康にランニングを続けるための重要な要素です。

まずは基本の粉飴ジェルから試して、自分に合った自作補給食を見つけてください。

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